2012年6月17日日曜日

福島から まだ終わっていない原発事故

昨日、福島の山田さん(3月31日付けのブログで紹介)から本とお手紙が届きました。政府は大飯原発の再稼動を決定しました。そんな折、宅急便で届いたのです。お手紙には『ここ福島のあれからですが、主要な公共施設や、学校、公園などの除染が一通り済みました。今年の運動会も屋外で行われ、行政側は以前の生活の回復をアピールしてますが、私たちは少なくともそんなに甘く考えていません。モニタリングポストは、かなりの数設置されましたが、基本的に除染の済んだところに置いて低い数値を表示しています。一歩、違う場所を自前の線量計で計れば跳ね上がります。私の職場も一部線量が高く、市側で計測に来ましたが、指針以下の為、自分でやるか来年以降になりますとのことです。派遣されたのは、孫も居ない臨時の定年した元市役所職員2名です。もっと適任の若い求職者があふれているとおもいますが。   私の子供は学校の牛乳は飲みませんし、水泳、または屋外活動も極力控えています。娘の小学校の前任の校長は、通学路をご自分で線量計で計測するような方でしたが、今年から、赴任の校長は体育会系を自認して、屋外活動を推奨。かなり教育委員会のイエスマンです。学年主任に至っては、今残っている親御さんたちは、放射線量を気にしていない方でしょと発言。これはPTAで問題になりました。仕事や経済的事情、介護など、やむを得ず残った方はたくさんいます。去年、前任の校長とタッグを組んでがんばっていた教頭、今は新任の校長には何も言えない関係です。彼は私たちの信頼を失う代わりに出世居や保身を選択したのでしょう。なかなか難しい現場です。よそでは辞職された先生もおられるそうです。行政叱り、教育現場しかり、子を持つ親としては、失望、怒り、混乱です。政治家や官僚,そして研究者は集団と統計で物事を判断、分析しようとしていますよね。ただちに健康に影響はないといっても、庶民に必要な情報を提供しているといえば、小出しにしてうやむや。自分の自治体を信用できないのは惨めですね。故郷愛が薄れます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』とありました。
      このお手紙を読むと、いかに今の再稼動のことが砂上の楼閣であるかということですね。送られ来た本は、飛鳥新社発行・大田康介 著 『待ちつづける動物たち』 先に発行された『のこされた動物たち』の2部作。 ダイヤモンド社発行・広瀬隆 著『原子炉時限爆弾』 岩波新書・広河隆一 著『福島 原発と人びと』     

原子炉時限爆弾


待ちつづける動物たち
福島 原発と人びと

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